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リスバカ日誌2

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エゾリス、ナキウサギ、野鳥などの写真で綴る移住者の日記

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おひとりさま老後の住居事情を考える4 プランの考え方

専門家でもない自分が言うのはヘンだが、これまで250軒以上の戸建住宅を取材という名目で中にズカズカと上がり、家を建てた経緯など聞いたりしているので、なんとなくプランのポイントのようなものは見えている。

最近のトレンドは、夫婦共働きが当たり前となったため、家事動線に無駄をなくすること、たとえば洗濯物の取扱をいかに簡単にするかということ、それからお子さんの勉強を見るスペースの確保。リビングやダイニングにお子さんの勉強コーナーがあるのは今や当たり前の光景だ。

取材対象がこうしたファミリーであっても、おひとりさまの暮らしに生かせるアイディアはいろいろある。






私が最重要視しているのは、「家事労働を徹底的に省く」こと。とにかく洗濯物をたたみたくないと思っていたが、最近の共働き家族も、同じ事を考えているようだ。
私が感心したある間取りは、ユーティリティーの隣にウォークインクローゼットがあり、そこにシャツやズボンなど洗濯したものをハンガーでかけてしまうこと。さらにその奥には室内物干用のサンルームがあり、そこからウッドデッキに出ることも可能。つまり、外干しもウッドデッキでできるようになっていた。

北海道・札幌では冬に問題となるコートなどの置場は、玄関脇にシューズクローゼットを設けて解決する。札幌では、スノーダンプやらスノープッシャー、スコップとか除排雪の道具も中に入れられる。土間に床暖房が入っていたら、雪まみれの靴も乾きやすくなる。当然私の家でも採り入れる予定。

あとは、床に物を置かないように収納を多くしたり、自分の手持ちの物を処分することだろうか。これは、見た目がキレイというだけでなく、ロボット掃除を使う上で欠かせない。ルンバの上位機種(ルンバ960、980)などはカメラが内蔵されており、自走しながらフロアマップを作成し、作成した後はそのマップに沿って自走するので効率が良く、1回の充電で掃除が終わるほど掃除時間が短くなる。
ふだんはハタキなどでホコリを床に落とし、日中仕事で不在の時にルンバに自動掃除をやらせる、というプラン。カメラ内蔵の機種は、スマホ対応なので、職場からスマホアプリで掃除させることもできる。

室内用物干は、電動で昇降するものもあるが、手動式でもおしゃれなデザインのものがあり、それを使おうと思っている。

そして、一人暮らしには欠かせない宅配ボックスは設置予定。ウッドデッキを作るかどうかは予算次第かな。結局メンテを自分でしないと朽ちていくだけになるので考えどころ。


全体のプランニングで言うと、私の場合は延床面積が24坪以下で総2階の予定なので、少し変則的なことを考えている。

24坪で総2階なら、ワンフロアあたり12坪だ。坪という言葉は案外プランを考える上ではわかりやすい。1坪=2畳だからだ。つまり、ワンフロア12坪ということは24畳しかないということ。
この24畳しかないフロアに、LDKとユーティリティー(札幌では3畳以上必要)とトイレ(1.5畳以上)と浴室(2畳以上)を設けるのはほぼ不可能に近い。階段スペースも必要になるし、1階に設けるなら玄関土間とシューズクローゼットのスペースも考えなければならない。階段スペースは最低2畳は必要。そうすると、LDKのスペースには16畳すら捻出できない。

そこで、この広さの場合は水回りを1階、2階に分割する必要が出てくる。私が前から考えていたのは、1階に寝室と浴室、トイレ、ユーティリティーを持ってくること。

浴室、ユーティリティー、ウォークインクローゼットが一直線に並び、クローゼットには、寝室からアクセスできるようにする。トイレがあり、シューズクローゼットもたっぷり取れる。
2階にはLDKと食品庫、パントリーと予備室がある。もっとも、私はLDKを広々使わなくてもいいので、12畳ぐらいのDK+いざというとき客間として仕切って使える8畳ぐらいのリビングというイメージ。これに階段とホールを入れるとちょうど24畳ぐらいのスペースになる。

・・・というようなことをイメージしていたら、建築士の最初の図面がほぼ私の考えていた通りだったのでびっくり。あとこだわるのは階段の段数ぐらいだろうか。

この仕事をするまで、階段の段数が重要なんて夢にも思ってなかったけど、実は大事だ。
一般的なのが14段階段。つまり、1階から2階に上がるのに14段ある。今まで取材した感触で言うと、16段あると上り下りがとても楽になる。足の上げ下げがラクなのだ。

自分が老齢になったこと時のことを考えると、最低でも16段にはしておきたいところ。
「ホームエレベーター」を設置すれば足腰が弱っても大丈夫だが、設置するのに新車が1台買えるぐらいのお値段がかかるので、私には無理。
あとは、階段幅も重要で、ほんとは1200mmぐらい欲しいが、その場合建材メーカーの既製品が使えないのでたぶん高いモノに付くはず。ここは妥協して通常の910mm幅で我慢するしかなさそうだ。

2階LDKにすると、それこそ花火大会もLDKから見られるかもしれない。

しかし、いいことばかりでもない。それは、大型家電や家具の搬入だ。
最近は家電量販店なども、階段で商品を納入するときに有料となるケースが増えてる。
将来、冷蔵庫やテレビを買い換えたりするときは、配達料を負担する必要が出てきそう。
洗濯機は1階なので問題ないけれど。



あと、性能面で言うと、窓はトリプルガラス入りの樹脂サッシで窓がひんやりすることはほとんどないと思う。札幌でもこんな仕様が標準になるとは思わなかった。ただ、ガラスの性能が良くなるほど「熱割れ」と言われる現象が起きることがあるので、使い方に注意は必要。つまり、外と室内の温度差でガラスが割れることが起きうる。

暖房は、床暖房なので室内はすっきりするはず。
気になってるのが熱源。街中なのに残念ながら都市ガスが通っていない。札幌は、市街地でも都市ガスが使えないところが多い。LPガスはとにかく高いので辛い。暖房、給湯用の割安料金もあるのだが、暖房がいらない夏に最低4000円はかかる。

灯油にすれば、今の価格ならたぶん割安だが、いつ100円/Lを超えるかもしれない。電気は北海道は全国一高い電気代の水準なので、暖房までは使いたくない。

一番の問題は、取り替え時のコストかも。
ガスは暖房・給湯をエコジョーズという1台のボイラーでまかなう。たぶん30~40万円ぐらいかかるだろうか。灯油は、1台でまかなえるものもあるが、通常は暖房用、給湯用と分けることが多い。2台で40万円ぐらいかかるのかな。電気だと給湯はエコキュート、暖房は床暖房に使うならヒートポンプボイラーだが、たぶん2台で70万円ぐらいするかも。

つまり、電気式にすると、機器の取替コストが高くなりそうだということ。取り替えサイクルは、どの熱源も大差ないで、だいたい10~15年ぐらい。仮に15年もったとしても、70万円なんて払いたくないしなあ。

北海道は24時間暖房で快適だけど、こうした機器の取替コストはバカにならない。
・・・ということで、これから仕様選定で本格的に悩むことになりそうだ。


by koppel055 | 2018-09-04 20:00 | 家づくり計画 | Comments(0)

by koppel055