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リスバカ日誌2

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エゾリス、ナキウサギ、野鳥などの写真で綴る移住者の日記

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仕事帰りにセミナー受けてきた

勤めてる会社は零細企業なんで、土曜も月何回かは仕事があります。
それもみんな夜7時8時までやってることも多く、楽じゃないです。
休日出勤も時々ありますが、代休も休日手当もありません。

・・・ということで今日も仕事でした。
取引先の社長さんから誘われて今日は仕事を早めに切り上げてセミナーへ。
マーケティングセミナーのたぐいです。

モノを売るのではなくて体験を売ると強調しておりました。
セミナーのちょっと宗教がかりてきな雰囲気はさておき、とても重要なメッセージがありました。





「人は企業とは仲良くしたくないが、担当者とは仲良くしたい」
「私が子供の頃は、小学校の頃の友達なんて大学になればほとんど音信不通。でも今20代前半の娘
は、小学校の時の友達と数多くつながっているが、それはケータイのせいだ」
「見ず知らずの人にモノを売る時代は終わり、つながりのある人からでないとモノを買わない時代になる」
「ツイッターやfacebookの普及で、個人がプロの立場で有益な情報発信して、個人のファンになっても
らい、そこから関係が生まれて商売に発展する」

これらを聞いて思ったのは、欧米のような個人主義の時代がもうそこまで来ているということ。
高度成長期は企業や学校という組織の中で従順に生きてきた日本人が、個々のつながりを重視し始めた。
それが、ソーシャルメディアの出現で一気に広まったような感じ。

確かにそれまでもホームページやブログで個々人の情報発信はあったのだけど、伝播力が弱かった。

個人的にはfacebookが気になる。私はまだ登録してないけど・・・
長らく続いた匿名から実名の世界へ変わるというのはとても大きな価値転換だと思う。
そして、2ちゃんねるは過疎化するのでは、と思っている。情報の質を見てもあまりにノイズが
多すぎるし。

実名メディアになれば、これまで「バーチャル」だったネットメディアがリアルにより近づいて一般化した
世界になると思う。

匿名にはその良さがあり、その代表なのがかつてのパソコン通信。昔、Nifty-serveはけっこう
楽しかった。インターネットが普及し始めた96年、97年頃でも情報の質はNiftyの方が上だった。


さて。
「スペックで売るということは、商品の価値をすべて伝えていないから売り上げが伸びない」
「今は普通にPRしても価値が伝わらない。それは、選べる種類が多すぎるから。ナポリタンとミート
ソースしかなかったスパゲティは今何種類ありますか?ひょっとして100種類かも」

ここから言えるのは、人は消費に疲れているということ。
OHPで集客に成功したチラシの例とかが紹介されていたが、正直それ見て「ウザい」と思った。
手書きで細かく文字がびっしり書かれたチラシ。講師によれば「長文のチラシは読まれないなんて
それはウソ。内容に関心のある消費者ならじっくり読んでむしろ効果的」という。

人はみな忙しいし、時間がないから、親切なチラシで消費行動を決めるというわけだ。
逆に言うと、消費者はたくさんの情報を消化しきれていない。考えたくない。

そんなことを考えていると、やっぱり自分にはマーケティングは向いてないなあと思った次第。

セミナーに誘ってくれた社長さんは、完全に入れ込んでいて、名刺も手書き風の自己紹介が入った
ものに変わってるし、販促チラシも最近自分で作り始めているようだし。

関係性を重視するってことは、結局人は自由を獲得したようで、何かに縛られたいってことなんだろうな。
by koppel055 | 2012-04-08 00:18 | 日々のこと | Comments(0)

by koppel055